定年事情と定年後の再就職

定年後に再就職をしたい看護師が新たな職場を探す方法は、ハローワークや転職サイトなどを見ることです。このような就職を紹介してくれる機関は、自分の希望する求人情報の紹介だけでなく、紹介した職場の雰囲気や特徴、面接時の注意点や履歴書の書き方など、さまざまなアドバイスをしてくれることが特徴です。再就職に関する悩みがあれば、相談役にもなってくれることも、これらの機関を利用する際のメリットといえます。転職サイトは、看護師など医療に関する求人に特化したサイトがあります。このサイトでは、登録すると専属の担当者がつき、再就職に関する一連のサポートを無料で行ってくれて、採用後のアフターサポートもあるのが特徴です。また、定年前にできた人脈を駆使して知り合いに職場を紹介してもらうなども、再就職の職場探しの方法です。

再就職を探す際の注意点は「60歳以上を対象とした求人は嘱託職員が多い」という点です。2012年の高年齢者雇用安定法の改正で、定年年齢が60歳から65歳へと引き上がっている定年事情により、高齢者の求人も増加しています。しかし、体力的に正社員と同じ労働量を任せることは難しいという配慮から、高齢者には嘱託職員という雇用形態を用意しているところが少なくありません。いくら、再就職希望の看護師が正社員として働く意欲と体力があっても、正社員というポジションが用意されていないこともあります。そのため、求人が募集している雇用形態がどのような形であるのか、事前に確認することが必要です。また、職場の待遇や福利厚生の対象範囲なども、しっかりとチェックすることも重要といえます。